知的財産権って必要なの?
自分たちが必死に開発した技術を・・・・
勝手にパックって(模倣して)売り出した会社が
売り上げをぐんぐん上げ
逆に、自社の売り上げが落ちてる・・・
模倣している会社に対してどう思いますか?
また
自社で長年使っていた商品名やサービス名を真似して
同じ商品・サービスを提供して
売り上げを上げている会社がいたら
模倣している会社に対してどう思いますか?
素直に困りますよね
そして、
自社の技術を模倣している会社をや自社の商品名
なんとかしたいと思いませんか?
自分たちで新しく開発したものは
開発した自分たちが独占したい!
ここがもともとの知的財産権の考え方です。
特許制度のスタートは・・・
15世紀のべネチア共和国だと言われています。
1474年に新しい技術を発明した者に独占権を付与する特許制度
「発明者条例」を考案しました。
今から540年以上も前から
特許の原型ってあったんですよね
この頃から
国の技術力を支えるために
国益を守るために
特許制度は540年以上前から
有効活用されています。
知的財産権はどんな種類があるのか?
代表的なものに
・搭載している技術を守る 特許権(実用新案)
・外観のデザインを守る 意匠権
・会社名や商品名やブランド名 などを守る 商標権
などがあります
ただし・・・
ただ、特許権や意匠権や商標権は自然に発生しないのです
特許権や意匠権や商標権などは
・特許庁に出願して
・審査をしてもらいますが
特許庁に一番早く出願した者や会社が1つ目の条件で
(先願主義)
さらに
・審査結果をして OKなものだけに権利が与えられます
2つ目の条件 (実用新案は除く)
出願すればいいわけではないのです。
ここは勘違いされる方が多いポイントです。
特許権等は独占排他権という強い力を持った権利です
独占排他権とは、
特許法や商標法などの知的財産法において使用される概念の一つで、
ある製品やサービスについて、その技術や商標を所有する人や企業が
独占的に利用できる権利のことを指します。
具体的には、
特許権や商標権などの知的財産権を所有する人や企業は、その権利に基づき、
他の企業が同じ製品やサービスを提供することを禁止することができます。
これにより、独占的な市場地位を確立し、
競合他社との差別化や利益確保を図ることができます。
もし
他の企業が勝手に使った場合
権利者より
・損害賠償の請求をされてり
・製品の廃棄を命じられたり
・他社との信頼性の損失 など
企業にとって大きなリスクになります。
ただし、独占排他権はあくまでも一定期間限定のものであり、
その期間が終了すると他社も同じ製品やサービスを提供することができるようになります。
やはり知的財産権の取得や管理が重要です
独占排他権を行使するには
その技術や意匠、商標が法的に保護されている必要があるため
適切な知的財産権の取得や管理が重要となります。
ですから
他者・他企業によりも早く
知的財産権(特許権、意匠権、商標権など)の権利を確保することで
事業展開のための打ち手が増えることになります。
その意味では知的財産権は有効なものになるでしょう。
ただし
他者・他社にかなりの制限をかける知的財産権は
出願費用、登録費用、維持費用などの経費がかかりますので
その点は要検討事項になります。
メリットとデメリット両方を検討しながら
知的財産権を活用して
競争力の向上やリスクの軽減などの
企業にとってのプラスメリットを確保してください。